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都心百貨店
消費者がそのサービス力に意識して着目することはないでしょうが、接客の対応を心がけたり購入後もフォローしたりと、コツコツと仕事を地道に進めていくことが、顧客満足度の向上につながり、さらなる企業ブランディングの向上を導くのです。それでは、具体的に、何がそれぞれの百貨店の伝統的な価値を高めてきたのでしょうか?伝統的な価値を向上させてきたのは、売り場の高級な商品や食材では決してありません。都心型の百貨店は、自社の商品や独自の技術を備えているわけではありません。そして、彼らの高いサービス力こそが、都心型の百貨店が十分にオリジナリティを発揮することのできる最大の手段なのです。 都市にある百貨店の場合、今もなお、「伝統的な価値」が業績に影響を与える最大の要因と言って良いでしょう。さらに、「この手土産は、あの百貨店の包装紙だから、良いもののはず」という心理を抱くほど、そのブランドは強力な価値をもたらしているのです。しかし、そのかわりとして、長年に渡って積み上げられた営業によるサービスのノウハウが存立しており、従業員によってそれらは受け継がれています。 商社の場合も同じですが、“モノ”ではなく“ヒト”が企業ブランディングを左右すると考えられます。百貨店業界も、伝統と歴史が企業ブランディンディングの一因となっています。都心の百貨店の伝統を守り続けてきたものは、従業員1人1人が実践している優れた“サービス力”なのです。 いまだに、「あの百貨店の商品は、どれも良いものばかり」「お土産なら、あそこの百貨店が一番」という強いイメージを持っている消費者は多く、それが売上に直接つながっています。それでは、百貨店業界における今日の企業ブランディングでは、どんなことが大きなカギとなっているのか、まずは、都市型の百貨店について紹介していきましょう。それは、伝統と歴史というのは、消費者が抱く“高級感”や“信頼感”へと導くからです。